Windows 10 Mobileと新しいモバイルデジタルライフ

Dec, 06

HPの気合の証拠?! HP Elite x3の独自アプリたち

こんにちは。「OD-10Z」です。読みは「おーでぃーいちまるぜっと」です。

前回の記事では、HP Elite x3の外観やスペック、使い心地などをレビューしました。
ハイエンドモデル、法人向け、国内向けにチューニングされたElite x3の魅力をお伝えするにあたり、今回は独自インストールされている専用アプリを紹介いたします。

第一回目: 最強のWindows 10 Mobile端末降臨!「HP Elite x3」

意外と種類が多い、HP独自アプリ

現在、国内向けには多くの機種がSIMフリーとして流通しているWindows 10 Mobileスマートフォン。

SIMフリースマートフォンは、キャリアで扱われる端末にありがちな「キャリア独自アプリがてんこ盛り」というようなことはありません。
この手の独自アプリが嫌でSIMフリー機を手に取った、という方も多いのではないでしょうか?

しかしそうはいっても、その端末独自の機能を使ったりするものや、その端末専用の設定、カスタマイズなどを行ったりするためには、やはり専用のアプリが必要となるものです。それはWindows 10 Mobile機においても例外ではありません。
例えば、日本での正式発売が叶わなかったWindows Phoneシリーズの代名詞たる「Lumia」シリーズには、独自のイコライザー・カラープロファイル設定・専用センサー搭載機にはモーションデータに関する設定などが用意されています。これらは当然、メーカーがその端末専用に作り込んでいるものですので、他の端末では使用できません。

国内でこれまでに発売されてきたWindows 10 Mobile端末ではどうでしょうか?
人気の高いMADOSMAやNuAns NEOなどには、技適の認証情報を表示するためのアプリやバイブレーション強弱設定のアプリを搭載するなど、いくつか例はあります。
ですが、入っていてもせいぜい1、2個くらいでした。

と、少し前置きが長くなってしまいましたが、本題の「HP Elite x3」は、どうなっているのでしょうか?
実は思ったよりも、そのあたりも充実しております。その数なんと1+7種類の、計8種類!

独自アプリは、システム設定として組み込まれている1種類と、通常アプリとしてインストールされている7種類があります

独自アプリは、システム設定として組み込まれている1種類と、通常アプリとしてインストールされている7種類があります

システム設定に組み込まれている「ダブルタップ」

「ダブルタップ」は、OSのシステム設定内に組み込まれています。
設定 > Extras を開くと、そこに「ダブルタップ」の項目が存在します。尚、このExtras内に入る設定項目は、基本的にはその端末・メーカー独自のものとなっております。

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ダブルタップは、画面ロック(消灯)時に電源ボタンを押さずとも、ディスプレイ部分をダブルタップすることで点灯するように設定するアプリです。
このアプリ上で、機能のON・OFFだけでなく、ダブルタップの感度や速度などの設定も好みに応じて変更できるようになっています。細かくカスタマイズできる点には好印象を覚めます。

「適用」ボタンを押すと、必ず再起動を求められます。

「適用」ボタンを押すと、必ず再起動を求められます。

しかしその一方で、設定を適用する度に再起動が必要となります。
このため、感度を調整して実際に確認し、また調整して……という作業をするたびに再起動することになるため、やりにくいのが残念です。再起動なしでも設定可能なら良かったのですが、今後のアップデートに期待したい部分です。

さて、ダブルタップでの画面起動、実際の使い心地はどんなものでしょうか。オンにして少し使ってみました。
これは感度設定と個人の感覚に依るところが大きい部分ですが、まず感度については”そこそこ”といったところです。ダブルタップによる画面起動はLumiaシリーズにも同様の機能がありましたが、そちらを使ったことがある場合、比較すると劣っていると感じます。
(感度最大にして、少し強めにダブルタップすると丁度いいくらい?でしょうか)
しかし、感度最大にしているとやたらと意図しないタイミングで点灯してしまうことが多いです。例えば端末を持ち上げただけで点灯したりします。えっ?

というのも、本機能、実は画面に触れているかどうかではなく端末の揺れを検知しているという噂があります。実際に、機能をONにしてディスプレイに触れていない状況で端末を細かく揺らすと、画面がONになります。
これによって懸念されるのは、ポケットや鞄に入れているときに画面点灯してしまいバッテリー消費や誤操作につながってしまわないかという点です。
例えば照度センサーを用い、ポケットの中など暗い場所では画面をオンにしないといった制御が可能なはず。HPさんが今後の更新でそのように変更してくれることに期待したいところです。

(ちなみに、指紋認証を使っている場合は、画面消灯した状態からでも指紋認識した段階で自動的に点灯されるため、ダブルタップ点灯機能はあまり使う機会がないです。机の上に置いたまま操作するときには有用かと思います)

通常アプリ一覧の中にある独自アプリたち

独自アプリは先頭に「HP」という文字がつくので、Hのインデックスに一まとめになっています

独自アプリは先頭に「HP」という文字がつくので、Hのインデックスに一まとめになっています

設定だけでなく、独自で機能するアプリは通常のアプリと同じように、スタート画面右側の「アプリ一覧」の中に並んでいます。簡単にですが、それぞれどんなアプリかを見ていきます。

HP 12C Financial Calculator for X3

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「HP 12C Financial Calculator for X3」は、HP独自のUIをもつ関数電卓。実際の電卓を意識していると思われるデザインもさることながら、横表示にすると多様な関数や機能が用意されているのが特徴です。
有料アプリ並みの機能が詰め込まれた、本格的に使い込めるアプリとなっています。

HP Device Hub

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「HP Device Hub」では端末の各バージョン情報、認証情報、サポート情報などの各種情報にアクセスできるようになっています。
認証情報の中には技適マークもちゃんと表示されています。

HP Mobile Hardware Diagnostics

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「HP Mobile Hardware Diagnostics」は、デバイスのハード診断ができるアプリです。ディスプイレイのピクセルが全て正常に動いているかどうか、加速度センサーやコンパスなどが正常に動いているか、などの各種テストを行うことが出来ます。
(上の画像右側では、試しにディスプレイテストをしているところです)

HP Picks

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「HP Picks」は、HPがセレクトしたストアアプリの一覧が表示されます。今のところは数本しか表示されておらず、あまり意味があるアプリとは思えません。ここに表示されるアプリが今後増えるかどうか、注目したいところです。

Continuumのためのアプリ「HP Display Tools」「HP Workspace」

さて、前の段で各種アプリを簡単にですが紹介しましたが、その中で「HP Display Tools」と「HP Workspace」だけ紹介を飛ばしました。
これは、この2つのアプリが他のアプリと大きく異なる点があるからです。
この2つが他と異なる点……それは、「Continuumでの使用を前提としたアプリ」となっているという点です。

HP Display Tools

Continuum接続を使ったことのある方ならご存知でしょうが、実はContinuum接続中はスマートフォン本体を常時点灯させておかなければなりません。ロック状態になると接続が切断されてしまうからです。
これが、実用上で結構不便な仕様なのですが、単に不便なだけではなく、バッテリー消費がその分早まること、そして何よりもHP Elite x3の場合は有機ELの焼き付けの恐れが出てくることから、結構心配です。

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これらの問題を解決してくれるのが、この「HP Display Tools」です。
このアプリは起動すると、設定画面で設定した時間後に画面が消灯(暗転)され、ランダムに位置が変わる時計だけが表示されるようになります。しかし本体がロックされているわけではないため、Continuum接続は維持されたままとなります。

画面が暗転し、時計表示が一定秒数おきにランダム表示されます。画面をタップすれば復帰します。

画面が暗転し、時計表示が一定秒数おきにランダム表示されます。画面をタップすれば復帰します。

気の利いていることに、このアプリはContinuum接続されると自動的に起動します(設定で切り替え可能)。バッテリー消費が抑えられ、また焼き付き防止にもなり、HP Elite x3でContinuum接続するときには必須のアプリと言っても過言ではないでしょう。

尚、本アプリはContinuum接続していなくても機能するため、単にデジタルクロックとして時計表示させる、といった使い方も、一応可能です。

HP Workspace

もう一つのContinuum接続を前提としたアプリが「HP Workspace」です。

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こちらのアプリは、先ほどの「HP Display Tools」と違って、Continuum接続していない状態で起動しても残念ながら機能しません。
また、同名のHPクラウドサービス「HP Workspace」との契約が必須となっており、契約なしでは機能しません。

Continuum接続語に起動したところ。残念ながら筆者は未契約のため、ここから先は有料となっております。

Continuum接続語に起動したところ。残念ながら筆者は未契約のため、ここから先は有料となっております。

この「HP Workspace」は、HPによるアプリケーション仮想化サービスのことで、デスクトップ向けのアプリ(x86、x64)をContinuum接続中に利用可能にする、というものです。その仕組みを凄く簡単に言ってしまえば、クラウド上の仮想PCにリモートデスクトップ接続しておりデスクトップアプリはその中で動く、というイメージです。(もちろん、HP Elite x3のストレージ内容を共有するなどの独自仕様が色々入っているため、厳密には違いますが)

こちらについては、法人向けプランのため、使用契約が1年プランで56,400円と高額になっています。個人で試すには中々手が出せない金額なので、残念ながら筆者の環境で実際に動作させて試すことは出来ません。
ですが、デスクトップ向けアプリが動作可能な環境が、それも公式の案内によれば企業独自のアプリケーションも構築可能とのことなので、法人ユーザーにとってはとても魅力的なプランではないでしょうか。

ただ「出した」だけじゃない。HPの”気合”を感じる内容

今回はHP Elite x3にインストールされている独自アプリケーションを中心に見ていきました。
改善の余地があるアプリもありましたが、実際の使い勝手などが考慮されている点もあり、全体的にはプラス評価といったところが個人的な感想です。
また、「ダブルタップ」や「HP Display Tools」などは当初日本語化されていなかったのですが、これも発売後のアップデートにて日本語化されました。
これらのことから、HPのWindows 10 Mobileに対する気合を感じ取れる内容になっています。スペックとしても最高峰のHP Elite x3ですが、今後のWindows 10 Mobile界を強くリードしてくれる、心強い存在になってくれそうです。

次回の記事ではContinuum接続と専用周辺機器であるデスクドック、そしてElite x3の総評についてご紹介していきます。


Elite x3

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