Windows 10 Mobileと新しいモバイルデジタルライフ

Mar, 30

MADOSMAを見つめ直す第4回 ― 使い道と、Win10Mの今後について

これまでに、MADOSMA Q501がどんな機種で、どういうことなら出来るのかをご紹介しました。

Windows 10 Mobileはどちらかというと2台目、つまりサブ用途での運用をする人のが多いことかと思います。購入したMADOSMA Q501をどう使うか、そしてこれからどう向き合っていくか考えてみましょう。

Office専用機やサブ機として

以前、MADOSMAはプリインストールされているOffice Mobileでドキュメントの閲覧・編集ができ、Windows PCとの親和性が高いことをご紹介いたしました。そういう事もあり、Office専用機として使うという用途が第一に候補として上がってきます。MADOSMA Q501AOであれば、Office 365の契約も一緒についてくるため、これを使わない手はありません。

この使い方は「買ってすぐ」実践できます。出先でちょっと、というときにはMADOSMAが大活躍することが期待できます。最もおすすめしやすい使い方です。

待機中の省電力さを有効利用

MADOSMAでできることは、他のスマートフォンと比べるとそれほど多くはありません。「これ1台でなんでもやる」ではなく、用途を絞って運用するのが現実的です。

ゲーム専用機として使う人は性能的にもまず居ないでしょうから、割り当てるとしたら負荷の軽い用途です。そうなると、候補に上がってくるのは電話やメール、SNS、そして軽いブラウジングなどです。メインのスマホとは切り分けておきたい部分を割り当てて、サブ機として用いるのも良い案です。

サブ機にするとしても、いざという時にちゃんと電池が残っていないと困ります。しかし、なんといってもWindows 10 Mobileのウリはその省電力性能。適切に運用されていれば、スリープ中の消費電力は非常に少なく、電池残量を気にすることはほとんどありません。

もし、スリープ状態での電池消費が激しいと感じる場合は、バックグラウンドアプリの見直しをしてみましょう。”設定>システム>バッテリー>アプリによるバッテリーの使用”で、バックグラウンドでの電池消費が大きいアプリを必要に応じてオフにします。ちなみに、”設定>プライバシー>バックグラウンド アプリ”ではインストールされている全アプリのバックグラウンド動作を制御できます。

Bluetoothの活用でより快適に

Bluetoothのアクセサリーというと、イヤホンなどを思い浮かべることかと思います。MADOSMA Q501でのBluetoothイヤホンの接続は素早く、しっかりと動作してくれます。すぐ電話を受けられるように繋いだままにしておいてもいいですし、aptXコーデックにも対応しているのでSpotifyやKKBOXのようなサービスを利用して音楽も楽しめます。

さて、MADOSMAで利用できるのはイヤホンだけではありません。マウスやキーボードを繋いでPCで慣れ親しんだ操作を行うこともできます。

長文入力はやっぱり物理キーボードで

MADOSMAでOfficeアプリを利用する時、長文を入力する機会があるかもしれません。短い文章を入力するだけであれば問題ありませんが、Windows 10 Mobileのタッチキーボードはあまり打ちやすいものではありません。そういう時は、Bluetoothのキーボードを接続してみましょう。PC版Windowsのように…とまではいきませんが、幾らか使いやすくなります。

モバイルといってもこれはWindowsなので、Windows向けのキーボードショートカットが利用できます。Win + Aでアクションセンターを開いたり、Win + TabやAlt + Tabでタスク一覧表示・切り替えなど、色々と試してみましょう。

キーボード接続中に表示される「日」と「あ」はそれぞれ利用しているキーボード言語と入力モードを示します。半角全角キーを押して入力モードを英字に切り替えると「あ」は「A」になります。

文字入力関連では、ファンクションキーによる文字変換のほか、Win + Spaceでキーボードを切り替えることができますので、複数の言語を扱う場合は覚えておいて損はないかと思います。そうでない人でも、うっかりUS配列のキーボードを買ってきてしまい、日本語配列設定だと思うように記号が打てないときも一時的に英語配列に切り替えられるため有用です。(キーボード設定で日本語も101キーの設定にしておくのもありですが、慣れを要します。)

必要であればBluetoothマウスも使えますので、組み合わせてポケットPCのような使い方をするのも良いですね。例えばライターの方であれば、記事の下書きをOneNoteで。持ち運ぶBluetoothキーボード次第で非常にコンパクトな執筆環境を持ち歩くことができます。

Windows 10 Mobileの今後を考える

数回の連載に渡って、Windows 10 Mobile、特にMADOSMA Q501では何が出来るのか、どういった使いみちがあるのかを考えてきました。ここまで読んで、やはりパッとしない……という方はいらっしゃることかと思います。確かに、他にもっと良いものが周りに数多くあるため、どうしてもそれと比較してしまいます。今の状況を考えるとそれは仕方のないことだと思います。何故そんなものを使うのか、と。

Windows 10 Mobileは悪く言えば、早々に市場から姿を消したあのWindows RTのスマートフォン版といえるような存在です。Windows RTと違ってWindows Phone時代の資産は活かせますが、基本的にはストアアプリしか利用できません。MADOSMAの登場後、Windows 10 Mobileは一時期非常に多くの機種が様々なメーカーから発売されました。しかし、その時の熱気は最早どこにも感じられず、まだ残り火がほんの少し存在するといった状況となっています。幾つかのメーカーは頑張っていましたが、Windows RTがなぜ姿を消したのかを考えると、同じような道を歩くWindows 10 Mobileが現在のような状況になっている理由がなんとなくわかることかと思います。

話が逸れますが、Windowsの今後の予定のなかに、「ARM版のフルWindows 10が登場する」というものがあります。現在のスマートフォンサイズで、通常のWindowsが動作する製品が登場することも予想されています。スマートフォン上でPC版Windowsというのは、使い勝手や安定性といった課題はありますが、ContinuumをするならPCと同じように使いたいものです。Windowsを名乗るならWindows用アプリケーションを使いたい、それは多くの人が「”Windows” Phone」というものに期待していた事なのかもしれません。

サポートが終わるその時まで、Windows 10 Mobileは存在し、常にアップデートされていきます。仮にスマートフォンサイズのフルWindowsデバイスが登場したとしても、操作性の観点から普段はMobileのインターフェースで利用することになる可能性は考えられます。もしそうなるのであれば、これまで送られたWindows 10 Mobileでのフィードバックが、今後の製品にも活かされていくことでしょう。あくまでもこれは筆者の淡い期待でしかありませんが、そう考えると、Windows 10 Mobileというのもの見え方が少し変わってくるかもしれません。使わずにしまってあるMADOSMA、これを機に見つめ直してみませんか。


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