Windows 10 Mobileと新しいモバイルデジタルライフ

News
Mar, 19

編集長のWindows 10 Mobile温故知新 【第1回】 Windows Phone IS12Tを振り返る

盛り上がってきている日本のWindows 10 Mobileシーンですが、ここに至るまでには色々な歴史があったということを、ガジェットファンの皆さんならご存知だと思います。「人に歴史あり」と同じく「スマホに歴史あり」です。

AppleのiPhone 6/6sが登場するまでに、iPhone 5/5sが、その前にはiPhone 4/4s、そしてiPhone 3G/3Gsがありました。それと同じようにWindows 10 Mobileの前にも、今へと絆ぐ過去の機種たちがあるのです。

そこで今回より不定期ながら、本誌編集部チーフエディター甲斐が「編集長のWindows 10 Mobile温故知新」と題し、Windows 10 Mobileに至るまでの歴史を1ページづつ紹介していきたいと思います。

さて、皆さんはWindows Phone 7を覚えていらっしゃるでしょうか?
Windows Phone 7は過去にMicrosoftがスマートフォン向けに供給していたOSで、2010年2月に発表され、同年10月から世界各地で順次発売されました。
日本国内では同OSを搭載したスマートフォンは登場しませんでした。日本では2011年8月25日に、Windows Phone 7.5(コードネーム「Mango」)が搭載された「Windows Phone IS12T」がauから発売されています。
ということで、今回はこのIS12Tについてご紹介しましょう。

国内で唯一のWindows PhoneだったIS12T

IS12Tは、2011年(平成23年)7月27日に富士通東芝より公式発表された、世界初にして日本国内における一般向けに販売された唯一のWindows Phone 7.5を搭載したスマートフォンです。
IS12Tの特徴は、3.7インチ液晶のサイズに、CPUにQualcomm Snapdragon S2 MSM8655 1GHzを搭載。RAMは512MB、内部メモリは約32GB(うちユーザーが利用できるのは最大約28GBまで)。Micro SDの利用はできませんでした。

IS12T

IS12T

搭載されたWindows Phone 7.5 OSは、タイル状の縦スクロール型ユーザーインターフェイスを採用しており、「メトロデザイン」と呼ばれる、より直感的なスタイルが特徴となっていました。ほぼ今のWindows 10 Mobileの原型とも言えます。

Windows Phone IS12Tの主な仕様

  • OS:Windows Phone 7.5
  • CPU:Qualcomm Snapdragon MSM8655 1GHz
  • サイズ(幅×高さ×厚さ):約59×118×10.6ミリ(最厚部13.3ミリ)
  • 重さ 約113グラム
  • 連続通話時間:約400分
  • 連続待受時間:約280時間
  • メインカメラ:有効画素数約1320万画素CMOS(AF対応)
  • 内蔵メモリ:32Gバイト
  • メインディスプレイ:約3.7インチワイドVGA(480×800ピクセル)TFT液
  • 無線LAN:IEEE802.11b/g/n
  • Bluetooth:2.1+EDR
  • ボディカラー:シトラス、マゼンタ、ブラック
  • 主な機能:Eメール(@ezweb.ne.jp)、Cメール(受信のみ)、グローバルパスポートCDMA/GSM、Windows Live SkyDriveなど

IS12Tは、IPX5/IPX8およびIP5Xの防水・防塵性能を持っていました。また、ボディカラーにはブラックとシトラス、マゼンタというポップなカラーバリエーションを備えており、日本人好みの性能と一般創を意識したラインナップでした。さらに、DLNAもサポートしており、対応するテレビやPCとコンテンツのやりとりが可能でした。

とはいえ、これ1台で終わったWindows Phone 7系スマートフォン

完成度の高さと日本人好みの性能を持っていたIS12Tですが、残念ながら後継機種が出ることはありませんでした。やはりiPhoneとAndroidスマートフォン(特にGalaxyとXPERIA)の勢いには勝てなかったというところです。1キャリアで1メーカーだけだったという点も、今振り返ってみるとアピール力が弱かったというのは否めません。

IS12Tは後にWindows Phone 7.8にアップデートされ、au Online Shopでは2014年9月まで在庫販売(Microsoftのサポート終了は2014年10月14日)されました。そして、ゆっくりとその役目を終えていったのです。

とはいえIS12Tは「もう1つの選択肢としてWindows OSのスマートフォンがある」という知名度を残した功績は大きく、後に2015年6月にマウスが発表したWindows Phone 8.1の「MADOSMA Q501」の登場まで、日本国内で唯一使うことのできたWindows OS搭載スマートフォンであったことに間違いはありません。

「IS12Tがあったから、今の日本のWindows 10 Mobileスマートフォンがある」そういっても過言でない「過去の名機」それがIS12Tだったのです。

さて、次回は更に過去にさかのぼって、Windows CEを搭載した「Windows Mobile機種」についてご紹介したいと思います。

 
執筆:甲斐寿憲


6

2 comments

  1. J・G・ハーマン 20 3月, 2016 at 01:53 返信

    自分はIS12Tを発売直後に買って最近まで使ってました。新しくNuans Neoを買って引退しましたが短いようで長い付き合いでした。Nuans Neoとの付き合いも長くなりそうです。

  2. Name 20 3月, 2016 at 22:42 返信

    軽くて小さくて電池長持ち、それでいてサラサラと滑らかに動作するUIというのは本当に衝撃だった

    2代目3代目が出ていたらWindows Phoneの展開も変わっていたんだろうか

Post a new comment