Windows 10 Mobileと新しいモバイルデジタルライフ

News
Mar, 30

編集長のWindows 10 Mobile温故知新 【第2回】 dynapocket 「T-01A」、「X02T」を振り返る

いつのまにやらアニヲタの知人たちを中心に「ブッキー」と呼ばれている編集長の甲斐“寿”憲です。
Windows Phoneの歴史を振り返って、今のWindows 10 Mobileを知る。そんな温故知新の第2回、今回は東芝製Windows Mobileのdynapocket「T-01A」と「X02T」をご紹介しましょう。

そもそもWindows Mobileってなに?

Windows Mobileは「Pocket PCと」呼ばれていたモバイルOSです。Windows CEをベースにしており、主に企業やビジネス向けと位置づけられていました。
今のWindows 10 Mobileと比べると、PC用のWindowsに特徴と操作感覚が類似するように設計されており、ほとんどの機種が指ではなくスタイラスで画面をタップすることで操作するように作られていました。

基本的にWindows MobileはARM系のみのCPUに対応し、専用の「Office Mobile」、「Outlook Mobile」、「Internet Explorer Mobile」、「Windows Media Player」を搭載。マルチタスクにも対応したOSでした。

バージョンはWindows Mobile 6.5(厳密には6.5.3)まで進化し、その後継となったのが前回紹介しました「Windows Phone 7」となります。

東芝 T-01A

さて、そんなWindows Mobileですが、ドコモから発売されたということで、東芝製のT-01Aを購入したという人も多いのではないでしょうか。
T-01Aが登場した2009年6月といえば、日本のスマートフォン黎明期まっただ中でした。SoftBankがiPhone 3Gsを発売し、それに対抗するため、ドコモやKDDIは着々とiPhoneキラーの準備を始めていました。その筆頭となったのが「T-01A」だったのです。(ちなみにGalaxy S、Xperiaともに2010年発売)

T-01A

T-01A

T-01Aのスペックは以下のとおりです。

  • OS:Microsoft Windows Mobile 6.5 Professional Edition
  • CPU:Qualcomm Snapdragon QSD8250 1GHz
  • ディスプレイ:4.1型(480×800 ドット)65,536色 TFT液晶 感圧式
  • メモリ:512MB
  • ワークエリア:SDRAM 256MB
  • 通信機能 3G(800MHz/2.1GHz)、GSM/GPRS(850/9001800/1900MHz)
  • Wi-Fi:IEEE802.11b/g
  • Bluetooth:Ver2.0+EDR(Class2)
  • ヘッドホン端子:micro USB コネクタ
  • 外部ストレージ:microSD(16GB)
  • GPS:Internal GPS)
  • 接続端子:microAB

T-01Aは、ドコモPROシリーズとしてリリースされ、タッチパネル対応の4.1インチ、480×800ドットの液晶を搭載し、カスタマイズ可能なストライプメニューを搭載していました。ストライプメニューは、画面に三分割した縦帯状のメニューが採用され、タッチパネルで操作しやすいように工夫されています。
モーションセンサーによる操作に加えて、画面上のUI「フローティングパッド」で片手でも操作しやすいのが特徴的な機種です。また、CPUは1GHzで駆動し、FOMAハイスピード(HSDPA)の7.2Mbpsでの通信もサポートしていました。
文字入力は「10キーパッド」またはパソコンと同じキー配置となる「QWERTYパッド」を画面上に呼び出すことができるほか、手書き入力も可能となっていました。日本語入力方式ではATOKを採用しています。

SoftBank X02T

ドコモのT-01Aのソフトバンク版がX02Tです。
X02TはドコモのT-01Aに遅れること半年、2009年12月11日の発売になっています。
さらにX02Tは、2012年2月17日よりプリモバイルでの販売も行われました。

ニーズは、やはり物理キーボードが欲しかった?

そんなT-01AとX02Tですが、なんとスライド式の物理キーボードを搭載した機種も発売されました。それが、ドコモの「T-01B」とauの「IS02」です。
T-01Bは、2010年の6月とT-01Aが発売されてからちょうど1年後に、IS02も同じ時期に発売されました。

なんと、T-01BとIS02は、タッチパネルが感圧の抵抗膜式から静電容量式に変更され、指での快適な操作を行うことができるようになっています。

IS02

IS02

さて、そんなdynapocket達ですが、やはりiPhoneの牙城は崩せず、メインプレイヤーにはなれませんでした。
ソフトの修正、OSのアップデートなどメーカーの手厚いサポートは続いたものの、やはりアプリのリリース数が少なく、いわゆる「玄人のスマートフォン」といった域を脱すること出来なかったようです。ビジネス面でもキャリアやメーカーは熱心に勧めていたものの、法人用途の携帯電話も今よりもフィーチャーフォンが主流の時代、普及までには至りませんでした。

また、同時期(厳密に言えば少し後だが)に登場しキャリアが「iPhoneの対抗馬」としてプッシュしたAndroidスマートフォンの勢いも影響しました。後にドコモが「2トップ」として推したサムスンのGalaxyシリーズの「GALAXY S」、ソニーのXperiaシリーズの「Xperia SO-01B」、そしてauの「IS03」などの波に飲み込まれていきます。

さて、不定期の掲載ではありますが、次回はさらに、そんなWindows Mobileの機種についてご紹介したいと思います。
過去を知れば、今のWindows 10 Mobileのことをもっと深く知ることのできる(?)このコーナー。引き続きご愛読お願い致します。

 

執筆:甲斐寿憲


3

No comments