Windows 10 Mobileと新しいモバイルデジタルライフ

News
Apr, 02

米Microsoftの「Build 2016」基調講演でWindows 10 Mobileは忘れられたのか?

米Microsoftは、米カリフォルニア州サンフランシスコで現地時間2016年3月30日に開催した開発者向け年次イベント「Build 2016」の基調講演で、Windows 10のメジャーアップデート計画やAIボット開発向けクラウドサービスなどを発表しました。しかし残念ながらBuild 2016において、Windowsスマートフォンの話題はありませんでした。
これを受けて、日本ではインターネットのSNSを中心に「MicrosoftはWindows 10 Mobileに消極的になったのではないか?」といった憶測をよんでいるようです。

現地メディアは賛否両論な反応。とはいえ…

現地のメディアでも「どうやらモバイル分野ではMicrosoftはリングにタオルを投げ込むつもりのようだ」(Techcrunch)、「問題は、Windows Phoneが再び登場することがあるのかということだ」(Pcworld)、「MicrosoftはWindows 10 Mobileは重要ではないと発言した」(The Verge)といった悲観的な報道がある一方、「今年はスマートフォンに焦点を当てていないだけのことだ」」(同The Verge)といった楽観論まで賛否両論報じています。
とはいえ、肯定的なメディアでも「今年は大きな動きを期待できないだろう」といったニュアンスを含んだニュースを報じており、日本国内には昨年からの盛り上がりに水をさすような情報となって伝わっているようです。

Surface Phoneまで時間が止まるのか?

調査会社IDCが昨年末に発表した「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」(四半期毎に実施される世界の携帯電話出荷台数調査)によると、スマートフォン市場における「Windows Phone」搭載機器のシェアが、2015年通期で2.2%にとどまると予想されています。MicrosoftもWindows 10 Mobileスマートフォン「Lumiaシリーズ」よりも、グローバル展開においては「Surface」に注力を注いでいるように見受けられます。とはいえ、昨年からの日本国内におけるWindows 10 Mobileの盛り上がりを見ると、簡単に「無かったこと」にできるとは考えにくく、むしろ今回のBuild 2016で進展がなかったのは、次のターニングポイントまでの「現状維持」であると受け止めたほうがユーザー側は適切な判断だと思われます。

Windows 10 Mobileスマートフォンの次のターニングポイントと噂されるのは、Microsoftが開発しているとされる「Surface Phone」の存在です。今回のBuild 2016で発表はされなかったSurface Phoneですが、その存在の裏づけとして、Microsoftが「surfacephone.com」のドメインを購入し、MicrosoftのCMO(Chief Marketing Officer)Chris Caposella氏も、これを認めたという事実があります(Microsoftは67000以上のドメインを持っているのですが)。また中国のWeiboにて「2016年9月にリリースされる」という投稿も見つかり、多くのメディアやユーザーの関心を集めています。

とはいえ、あくまでSurface Phoneは噂の域を脱しない存在であり、MicrosoftのWindows 10 Mobileの戦略についてメディアやユーザーが論じている見解は、あくまで憶測や期待でしかありません。真相はMicrosoftにしかわからないのです。

とりあえずは今回、Windows 10 Mobile関連に新展開のなかったBuild 2016ですが、引き続き、Microsoftの次のグッドニュースに期待したいものです。

 

執筆:甲斐寿憲


Build2016
1

No comments